テーピングって?基本的な効果、効能
実際に、テーピングを付けた経験がある方なら知っている事ですが、
まだ自分自身で経験したことがない方は、
「テーピングって効果があるの?」と感じる方も多いと思います。
たしかに、付けただけ、巻いただけで、
一時的にでも“症状が軽くなる””動けるようになる”というのは、あまり信じられないと思います。
テーピングって、本当に意味がある?という説明から、代表的な効果などを紹介していきます。
スポーツをやっていると、どうしても怪我や故障をしてしまいます。
うまく怪我や故障と付き合っていくためにも、テーピングのことを知っておくと、選択肢の幅も運動も広がります。
テーピングの起源を知る
テーピングの歴史は、まだそんなに長くありません。
様々な諸説ありますが、
150年前のアメリカの南北戦争で負傷した兵士の患部を、梱包用のテープで怪我の固定したことが始まりと言われています。
スポーツの分野では、激しく動いたり、ぶつかったり、当たったり、接触したりと怪我の多いアメリカンフットボールでスポーツテーピングが行われてが、始まりと言われています。
日本では、1970年代からスポーツテーピングが使われ始めたと言われていますが、
当時は、ほとんどが輸入品でした。
1981年に、ニチバンが国産テーピングを販売開始し、
1984年には”バトルウィン”が誕生して、今でも多くのアスリート、プレイヤーが使用しています。
その後、品質の向上、販路の拡大、スポーツテーピングの認知度が上がり需要は、どんどん増えていきます。
最近では、アスレティックトレーナーやスポーツ医学の重要性が広く認められてきました。
それによりテーピングへの注目も高まっています。
テーピングの意味・効果とは?
パフォーマンスの向上
基本的にテーピングは、筋肉を支えるときに補助として使いますが、
痛みがでている場合には、足首や膝、股関節、腰、手首や肘、肩など関節を保護に使います。
捻挫、靭帯損傷、脱臼など、接触や過度な動きなどで怪我や故障に繋がってしまうので、
正常な可動範囲を超えてしまわないように予防としてテープをつけて、
可動する範囲を制限、保護をすることにより、
そのようなトラブルを予防してパフォーマンスの向上につなげることができます。
もちろんギプスのように、ガチガチに固めてしまうと動かすことができなくなるので、
あくまでも“制限をかけて保護する”ように着けることが大切です。
精神的な安心・安定
一度、ケガをすると、動かすのも怖くなり、悪化したりせっかく治ったのにまた痛むんじゃないかという感じることが多いと思います。
余計な力が入ったり、プレーの質にも支障がでることも少なくありません。
テーピングをすると可動域を制限するのはもちろんのこと、
怪我した患部を補強、保護する効果もあります。
テーピングを施すことにより、精神的に安心感が生まれて、必要以上の心配が少なくなり、
力をスムーズに入れることができるために、本来の実力を発揮することが可能となります。
テーピングするタイミングは?
膝、腰など関節を捻った場合
・膝や腰などの関節を捻ったときは、なるべく動かないようにすることが大切です。
それでも症状が軽く、まだプレーを続行する場合には、
悪化を防いだり、精神的な安心を感じる為のテーピングを行います。
・運動をするときにテーピングをすることがありますが、
怪我により、通常の生活(運動や仕事)に支障がある場合にも、
補強や安定感、安心感のためにテーピングをすることはあります。
・テーピングは、とりあえずつけとけばいいものでもないので、
目的に合ったつけかた、期間を専門家に聞いてみましょう。
擦り傷などの外傷をした場合
関節の動きを固定するイメージの強いテーピングですが、
擦り傷に貼るのも、広い意味で“テーピング”になります。
皮膚や筋肉の傷を細胞が良くしている段階で、
活発に動いていると皮膚や筋肉が引っ張られたり、
日焼けをしたり、
乾燥したり、傷跡が大きくなったり、赤くなったり、黒くシミになったりします。
テープを貼ることで安静、遮光、保湿の効果で傷口を回復するのを早めることができます。
怪我の具合や症状により使うテープが違いますが、
同じ傷用でも粘着力の強さなど違いがあります。
もし自分でやる時には、合ったものを聞いて選ぶといいでしょう。
これから試合(本番)に出る時
テーピングはケガを良くする事でなく、
これ以上悪化させないよう予防だったり、怪我の影響を“感じにくくする”こともできるので、
予防や安心を与える状態です。
怪我をしている時に必要なのは治療ですが、
それでも、試合に出なければならない時に、
テーピングで動きやすいよう、プレーをできるようにしているので、プレー後にも気持ちが楽だからって、剥がすのが面倒とテーピングを剥がさないでいると、血液循環が悪くなり、
怪我が悪化するリスクがあります。
粘着する素材で、スポーツに張るテーピングだと長期間の使用は、肌荒れの原因になります。
試合後もテーピングが必要な場合は、どうケアすればいいか、
専門家などのアドバイスに従うようにしましょう。
まとめ
怪我で身体を動かすときにテーピングは、効果があることは少しずつ知られていて、
スポーツドクター、トレーナーなどの専門家いて技術も進化してきてます。
テーピングの需要も増えて、テープの品質も向上していき、低刺激、高粘着力で使いやすいテーピングも増えています。
しかし“テーピング”という言葉が広まったため
“なんとなくそれっぽく巻いておく”という使い方をしている人も多くいます。
付け方や使用期間も決めておかないと怪我の改善するのが遅れたり。
また皮膚などの別の症状が出てしまうことになります。
まずは、必ず専門家に相談してください。
正しいテーピングの使い方や効果を知れば、身体を動かす選択肢が増えることでしょう。